11月20日。晴れ。社交の予定があり朝からバナナの写真を撮りそびれた。朝はバナナで昼はうどん。でもしそに花が生えてたんでそれだけは撮った。

今日の社交は後から考えれば映画のパラサイトみたいだった。社交することになったきっかけからして、友人の誘いで、就職の口が見つかるかもしれないよと言われてのことだったし。それでその人と一緒にある家庭に訪問することになった。
彼らは親切に迎え入れてくれ、ごちそうを用意してくれ、庭も見せてくれた。家族のことを幸せそうに語り、当たり前のように家族のことを聞かれ、私の親が離婚したことを聞くと、眉を下げて同情してみせてくれた。嫌味じゃなく、とても親切な人たちだった。
それに対して、みみっちい私は同情されたのを帳消しだと思ってほしくなり、そのあと初対面の相手に虚勢を張り、全てうまくいっているというふうに語ってしまった。全てうまくいっているわけではない。
帰り、いただいたお土産を提げながら、そういう自分について思い出してしまって嫌悪した。誘ってくれた友人がいなくなると抑える必要がなくなり、私は一生こういう構造に気付いて戦いたくなる自分に傷つき続けるのかとか、何もうまくいってないわとか、落ち込むのに歯止めが効かなくなって、家に着いたら、布団を入れてるところに顔を突っ込んで泣いた。しばらく泣いたら元に戻った。
というわけであまりいい日とは言いがたいけど、昼ごろ、集合時間よりだいぶ早く着いてしまいそうになったので、途中下車して何駅か歩いたことがあった。それはとてもよい時間だった。一生散歩だけしていたい。かわいいハトの写真で終わりです。








