『サラ金の歴史』って本おもしろかった〜

 サラ金については、ウシジマくんが面白いってのと、お金を借りてギャンブルする芸人の人たちを面白くないな〜と思ってる、ぐらいしか関わり(?)がないんだけど、『サラ金の歴史』という新書はサラ金に関係ない人たちにも人気っぽくて興味わいて読んでみた。

 面白かった。新書で漫画のコマが引用されるときって別にこれいらんだろと思うことが多い(でもみんなに分かってもらおうとする態度だと思うので好きではある!)けど、この本ではウシジマくんの一コマの会話についてどういう背景で話してんのか解説をするという形で引用されていて、その説明が上げも下げもしない率直さを感じて良かった。

 自分が知らない分野について語ってもらうとき、率直に言ってくれているという雰囲気が私にとっては重要だと思える。抑も私はそういう人が好きなんだよな。もう絶対自分が正しいんで黙ってて、みたいな頑なさのまましゃべる人から何かを学ぶことって基本ないと思う。まあ他の方がどうかは知らんけど私はそう。

 話がそれた。いいところはウシジマくんの引用の仕方だけじゃなくて、私のような経済に詳しくない人へ配慮の上で、章ごとの緩急がわかりやすくつけられていて、全体として読みやすい。経済的背景を堅く説明する部分と創業者の衝撃エピソードを織り交ぜるのがうまい。なので新書ではあまり感じないことだけど早く読み進めたいと思えた。そういうふうに新書を作ってくれるの門外漢の読者としてとてもありがたい。あと終章ではきちんと引き締めてこれを踏まえて何を考えるべきか最後に述べてくるのでそれも良かった。

 そういうわけで良かったのでウシジマくんの世界に圧倒されたことがある人でまあまあ暇な人は読んでみてほしい。歴史とはあるけど古文書とかは出てこないし。

 そういえば借金してギャンブルする芸人の人たちがなぜ面白くないかまでは分からなかったけど、なんであれが注目を集めてるのかぐらいはちょっと分かったような気がする。あと現代のサラ金の状況を知って、サラ金を利用していることを公言しているからといって反社会的でヤバい笑と思うのも違う、というのも分かった。じゃあますます何なんだと疑問が深まるなー。終わり。

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