雨のち晴れ。私の天気の記録は私が外にいた時の天気の様子だから正しくないかも。今日仕事。辞めるって言お〜と思いながら弁当食べてたら咽せて、私には誇りが必要だと思って、権力のある人に無視の人のことをチクった。チクるという行為が無視ぐらいのことにしかやられない。どっちもショボいと思う。
それより多和田葉子さんの小説が面白い。読んだことない文章で疲れる。掴めたと思ったら掴めない。だからと言って流れていってしまうわけではなく、当たり前みたいに内容が自分に置かれていく感じがする。そういうのってうんざりすることもあるけど、今はそれが楽しい。こういうことを言うと嫌かもしれないけど、昨日風呂に入ったときに『文字移植』という小説に出てくる乳首が四つになる場面を思い出した。もっと細かく言うと自分を見て私四つになってなかったんだと思った。嘘じゃないから。その体験が面白かった。小説ってすごいな〜と思った。
わたしは他人の身になんかなれない。もちろんだからと言ってわたしは自分の中に閉じこもって何も受け止めていないわけではなくて少なくとも作者から何かを受け止めているという実感があった。それに受け止めたものを投げ返していないわけでもなかった。ただどこへ向かって何を投げているのかがよく分からないだけだった。
多和田葉子「文字移植」(同『かかとを失くして 三人関係 文字移植』p.180 講談社文芸文庫 2014年)より
それで今日これを読めて良かった。どこに向かって投げてるのか分かってないから面白いのかも。現実で目前の人からされたら嫌だなと思うけど、そういう風にばっかり考えて死ぬのは嫌だ。