2月14日月曜日。晴れ。朝はなし。昼はスープ(白菜・椎茸)とパン。夜は同じスープ。Amazonで安売りしてて買った有賀薫『スープ・レッスン』に「調味料は思ってる1/4にしてみよう」的なことが書いてあり、いつもの味覇を1/4にしたら味がとても減った。白菜って特に味が遠くにある感じがする。しかしそういう微かさを楽しむのが乙というもの。

微かさを味わって食べる。できるだけ多くの人間にかっこよく思われたいと思っていたときには、何かダルいなと思っても「こういうスープを食べているうちにかっこよくなるんだッ」と決め込んで突き進めたけど、そういう動機が減った今は本当に楽しめるまで待つしかない。
今日はなんもない。やることをやった日。
オリンピックをやっているらしい。
たまたまつけたテレビでカーリングの人たちの特集がされていたとき、選手の誰かが「運をつかみ取りたいですね」的なことを表明したら、なんか一般人に怒られたのか、インスタのストーリーで【運についてのご説明】というのをさせられている映像が出てきた。しかもその映像は、アスリートに対する過剰な批判を問題化する目的ではなくて、彼女がいかに運をつかみ取りたいのかを強調するためだけにサラッと流されたのだ。
結構びっくりしたんだけど、もうそういうのはありふれているんだなと思った。自分が知らないし関係ないアスリートが「運をつかみ取りたい」と言ってたとして、しかもそれに何か感想を持ったとしても、私はそれを本人に言うっていう衝動はわかない。それは私がアスリートをアスリートであるという理由で敬っているからではないと思う。多分もっと当たり前に、人とそんな関わり方をしたくないからだ。でももうそれは当たり前じゃないんかなと思った。嫌だな。