1月13日 お笑いライブ行った

 1月13日。晴れ。元気ない。波がある。午前中だけやることをやる。午後はしばらく何もせずだらだらしていた。家にいるとイライラが募る日だと思った。早めに新宿。

 コクーンタワー(あの繭みたいなタワー)の地下にあるブックファーストに行ってみた。いつも行ってるキッチリした本屋の秩序に慣れてるから、本棚が斜めに置かれてたり、文庫本とハードカバーが一緒に並んでたりするのを探検していくのが面白かった。

 そのあとはルミネtheよしもとで『幻のネタNo.1決定戦』というのを観てきた。お笑いライブは東京03のを7~8年前に観たきりで何もわからない。いつも通り不作法を恐れ、古参に舌打ちされたらどうしようとか思ったけど、舌打ちされてもどうもしない。行ってみようと思ったのは、M-1で見たゆにばーすが劇場だったらどうなるんだろうと思ったから。

 458席ある、思ってたより大きいホールだった。ザッと見渡した感じでは、若めの女性客が多くて次に若めの男性が多かった。映画館で『花束みたいな恋をした』を観たときの光景と近くて、お笑いを劇場で見るのが若者の間で流行ってるんだなと思った。

 2時間あった。決定戦で、出演順のためにくじ引きをする。くじ引きでは客席の番号が読み上げられて、その席に座る人がアルファベットを選び、パネルのアルファベットをひっくり返すと出演順が決まる。観客と舞台の人たちが関わりを持つ工夫なんだろうか。結構だるかった。

 そういう、ネタではない時間に芸人たちが「次は誰だ?!」とかで盛り上がったりボケたりする時間を平場と呼ぶっぽいんだけど、その平場の時間が本当に苦手だった。関東の各地に小さい劇場があり、そこから来たという芸人たちが内輪ノリをやってた。明らかに面白くはなかったから、よく通ってくれている客へのサービスなんだろう。

 で、ネタを見るのはとても楽しかった。出演者は、GAG/うるとらブギーズ/ななまがり/ゆにばーす/素敵じゃないか/男性ブランコ/ダイタク/そいつどいつ/オズワルド/ネルソンズ/タモンズ/ヨネダ2000/滝音。半分ぐらい知らない人たちだったけど面白かったし楽しい時間だった。個人的には滝音が一番面白かった。ヨネダ2000も好きだった。

 目的だったゆにばーすは、前回の劇場でスベったらしくその話がつかみで、ネタを作ってるのどっちかっていう話だった。M-1みたいなネタをやらなかったので残念だった。今年のM-1で安直に引かれないために、二人それぞれの人間味みたいなのを出そうとしてんのかなと想像した。

 ともかく期待したものは得られなかったけど、劇場で観るのはまたやりたいと思った。単純に楽しかったというのもあるけど、こんなにいろんな面白い芸人がいるのに、本人が思ったように進めていけるのは一握りで、でもやっていってんだなっていうことが思われて、私の生き様に都合よく重ねて、それで元気をもらえた気がして、それがよかった。

 こういう元気のもらい方というのは、日頃関わる人間からはできない(というかやってはいけない)けど、映画やアニメでは隔たりがでかすぎて難しい。だから劇場でしか得られないものなんじゃないだろうか。というわけでまた行きたい。

 最後にどうでもいいことだけど、Twitterで検索したら一人の芸人にかなりこだわっている様子のファンがいて、その写真と一緒にごはんを食べてたりしてて、その新しさに『明日カノ』をなんとなく連想した。

 明日カノって好きだな。明日カノって、登場人物にとっての嫌なやつでもそんなに嫌に描かないからいいんだよな。でも若い人たちのことを明日カノを軸に考えるのはよくないかもしれない。終わり。

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