


11月23日。晴れ。誕生日を祝ってもらった。いま酒気帯びで、ご機嫌で日記を書いている。夜にはおしゃれなビストロに行ったが、その前は目白の周りをうろちょろした。

鬼子母神には巨大なイチョウの木があって、それから散る葉によって辺りが絨毯になっていて綺麗だった。そういう中で、七五三の子供たちが駆け回って追いかけられており、教科書で学ぶ日本的風景という様子だった。岩崎ちひろさんの絵みたいな。
それにしても釈迦に感化されたインドの神を祀る御堂(つまり寺)というのはややこしい。どうでもいいんだろうなと思う。

壊された建物がそのままになっている様子が好き。父親が・家父長制が憎いからか、とかいう風に気にし出すと鬱陶しくなるから、見てるだけで心安らぐことが何より重要だと思うことにする。
これを見たあとシーシャというものを初めて吸ってきた。イメージだけ膨らんでいたので案外こんなものかと思ったし、人と会話しなくて済むから楽な人には楽なんだろうな、とか思った。また行きたくはない。香りのするものを吸って吐くだけで一人1500円なんてアホくさい。

目白庭園。Googleマップを見てたらたまたま歩いている方向にあったから行ってみた。穴場っぽい紅葉スポットだった。入場無料にしては人が少なかったと思う。ちんまりした庭園ではあったけど一周していたらスッと気分が良くなるような感じだった。
一周してると下の写真みたいな、嘘の花がちらほらあった。なんでそんなことするんだろうと思ったけど、他のものの様子を見るに、近所の子供たちのアイディアなのかもしれない。了解。


こういう感じで散歩していたら、夕暮れどきになり、それでもぼんやり歩いていたら、自転車に乗った女性から急に「あそこ富士山が見えるわよ!」と言われ、自転車に乗った女性を私は走って追いかける流れになった。
それでしばらく走って追いかけたけど、着いたところで「やっぱり曇ってるから見えなかったわ」「ほんとはこの時間にこの店の前で見えるんだけど」と言われ、去っていかれた。
なんだったんだと思うが、私もついていったんだからかなりお互い様だと思う。昨日の面接もそうだけど、私は急にノリが良くなる時がある。考える時間がないとついていってしまう。まあ人間そういうものかもしれない。
そのあとビストロに行った。思えば2015年にフランス旅行に行ったあと、東京に帰ってもビストロとか行ってみたいってはしゃいでいたのに、結局本日に至るまで行かなかった。ビストロは料理の間が遅いから、あんまり食べなくても喋ってればいいし、ビストロだから威圧感とかあんまりないし、楽しかった。
このようにして一生が終わってほしいと思った。