蒸し

朝・昼 やわらか鶏むねに成功
夜 汁がほっとくとすぐ蒸発する

 11月21日。曇りのち雨。久しぶりに雨が降ったと思う。昨日のことを修正するために野菜を食べることにする。先日この記事(貧乏だから野菜が食えないとかいうのは毎晩蒸し野菜を食わないやつの戯言にすぎない・春)を読んでキャベツ等を買ってきたし準備はある。

 朝からキャベツと鶏むねとその他野菜をあわせて蒸した。おいしくなった。あと、スチーマーを洗うのがめんどくなってたんだけど、野菜のおかげで油やカスが器にへばりつきにくくなって、洗いやすくなった。やってよかった。

 食べながら昨日のことを修正するために何をするのがいいだろうと考え、お祈りされてても困るから転職サイトは見ないことにして、中山きんにくんのYouTubeを流し聴きしながら準備して、外出することにした。雨が降りそうだったので知らない駅で降りるのはやめといて、結局いつもの喫茶店。

 今日の本。トクヴィルについて。トクヴィルはフランス革命後に貴族の家に生まれた政治思想家。政治思想とか読んでこなかったのでおもしろい。

 平等を志向する社会では、個人が他人と同等の権利を持つことを主張できるけど、それは一方で他人に優越することを主張する権利はないということであり、外から自分を見つめたときに自分の代わり映えのなさに気付き、無力感に苛まれて、自分と同じ人たちを合わせた「総体」に対して権威を求めはじめる。という話から読み始めた。

 昨日の私が感じた「相手に責める所もなく、私にもないけど、私がつらい気持ちになる」ことの嫌さも近いところにあるような気がする。まだうまく言えないけど。恣意的な「総体」を見せられて、自分を強制的にその総体に位置づけさせられるような感覚があった。こう書いてみるとよくあることだ。

 こういう、日頃の嫌さが本に吸収されていくのが読書の良いところのひとつだと思う。嫌さが自分の文脈から抜きだされて標本になる感じというか。だらだら読んでるうちに気分が均されていくのがわかった。

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